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生活の中のことば 31~40話
第31話 学生(がくしょう)
昔、比叡山での僧侶の身分は学生(がくしょう)、堂僧(どうそう)、堂衆(どうしゅう)に分かれていました。学生は、貴族出身の僧で、選ばれた人々でした。聖人の身分も学生でしたが、仏道修行を目的にした「堂僧」としてつとめられました。今は大学で学ぶ者を「学生(がくせい)」といっています。
―ひとくち法話No31より―
第32話 荘厳(しょうごん)
お仏壇(仏前)のおかざりをきれいにすることを「荘厳(しょうごん)」するといいます。一般には寺院の建物や儀式が感動的でおごそかなとき、その雰囲気を「荘厳(そうごん)」と表現します。
読み方は異なりますが、いずれも宗教的信仰に関わって使われています。
―ひとくち法話No32より―
第33話 具足(ぐそく)
物事が十分に備わっている様をいいます。「円満具足(えんまんぐそく)」などとつかいます。仏前のお荘厳で花瓶(かひん)(お花)燭台(しょくだい)(ろうそく)、香炉(こうろ)(線香)の3種の仏具を「三具足(みつぐそく)」といいます。必要なものがすべて揃っているという意味です。
―ひとくち法話N033より―
第34話 決定(けつじょう)
普通は「相談の結果、そうすることに決定(けってい)しました」などと使います。仏教では「けつじょう」と読み、疑いのないこと、必ずそうなるという意味で「往生決定(おうじょうけつじょう)」「信心決定(しんじんけつじょう)」などと表現します。―ひとくち法話No34より―
第35話 大衆(だいしゅ)
ふつうは「たいしゅう」と読み「民衆」「一般の人々」という意味で「大衆文学」「大衆化」などと使っています。仏教では「だいしゅ(う)」と読み、多くの修行僧、僧の集団のことをいいます。ともに「たくさんな人々」の意味ですが。内容に違いがあります。
―ひとくち法話No35より―
第36話 尊敬(そんきょう)
普通、人と人との間で人格や行いが素晴らしいと、その人を「そんけい」するといいます。お念仏を申すと、阿弥陀如来だけでなく、天地の神々や閻魔法王等からも「尊敬(そんきょう)」されますと説かれています。
―ひとくち法話No36より―
第37話 地位(じい)
その社会の中で、果たす役割からみた位置(いち)のことを地位といい、高いとか低いとか気にします。真宗では「不退の位すみやかに」のように仏になる位を地位(じい)といいますから、この地位(じい)はひとつなのです。―ひとくち法話No37より―
第38話 知識(ちしき)
学校で学ぶものを知識といい、教養のある人を「知識人」と呼んでいます。仏教では、単なるものしり知識ではなく、ほとけの教えを体得(たいとく)して、道を説いてくださる方を「善知識(ぜんぢしき)」といって尊敬します。―ひとくち法話No38より―
第39話 覚悟(かくご)
仏教用語としては「覚」も「悟」もさとるという意味で、迷いからのめざめを現す言葉です。一般には「覚悟しろ」などといって、あきらめて決心するという意味に使われています。
―ひとくち法話No39より―
第40話 利益(りやく)
普通一般には「りえき」と読みます。損得勘定の『得をすること』『もうけ』のことです。経済活動はすべてこの利益が目的で行われています。宗教・信仰上では、『神仏によって与えられる恵みのこと』を『ご利益(りやく)がある』などといい、真宗念仏者の最高のご利益(りやく)は、この私が仏になることだと教えられています。
―ひとくち法話No40より―
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