法主傳燈式
平成25年10月27日(日)御影堂において法主傳燈式が執り行われました。
法主傳燈式は、御影堂の千本障子を閉めて親鸞聖人が著された『顕浄土真実教行証文類』が第24世鸞猷法主から第25世慈祥新法主へ手渡され、高田の法燈の傳燈が行われました。その後、表白の御親読、勤行、親鸞聖人の御廟へ法主就任奉告の御参廟が滞りなく行われました。
今後、第24世法主は前法主、法嗣が第25世法主となり、高田派の新しい時代を迎えます。
法燈の傳燈は千本障子を閉めて行われました。
第25世慈祥新法主の表白の御親読。
第24世鸞猷法主のお言葉。
御参廟の様子。
法主就任のご挨拶
10月27日、法主傳燈式を終え、いよいよ高田派の先頭に立つことになった。いや、私は未だお育てを頂いている、修行の身であり、「これから先頭に立って門末檀信徒の皆様を導いて行く」と考えるのは、思い上がりに他ならない。あくまでも、形式上高田派の頂点に立ったのだということを忘れぬよう、肝に銘じている。私が、継承を決意したのは、仏祖の御加護の下、門末檀信徒の皆様にここまでお育ていただいた、その御鴻恩に報謝する責務を負っていると考えたからである。もし、私に報謝の一端をも担い得る可能性があるのならば、それは果たさねばならぬとの思いである。
幸いにも、来春から一光三尊佛の御開扉が始まる。これ程、勿体なく、心強いことはない。三尊様の御加護に預かれば、このような私にも少しは見通しが開けるかもしれない。また、行く先の見えない混迷の時代においては、共に三尊様のみもとに集うことこそが、将来への希望につながるのではなかろうか。三尊様のみもとからお念仏を全世界に発信してゆくことこそが、私および私共に与えられた使命だと、秋の穏やかな日和の下で考えている。
第25世法主 常磐井慈祥