本寺のご紹介

本寺御影堂
〒321-4511
栃木県真岡市高田1482
TEL:0285-75-0103
FAX:0285-75-0163

本寺御影堂(栃木県真岡市高田専修寺所在)

間口23.71m 奥行20.07m 単層寄棟造 向拝三間付 銅板葺 親鸞聖人等身御影 (栃木県指定重文)を正面にし、両脇壇に真仏上人坐像と顕智上人坐像(ともに国の重文) を教置するお堂です。 その大きさは栃木県下では日光の三仏堂に次ぐ物です。

この、本寺御影堂は境内のほぼ中央にあって南面し配置されています。 外廻りは派手な装飾を抑えた地味なお堂ですが、中へ入ると一転して華麗な装飾が 目を奪います。 屋根は元来茅葺でしたが、明治三十五年(1902)に台風被害を受けた際、 桟瓦葺の入母屋造に改築されました。

このため昭和六十年(1985)から行われた大修理工事にあたって、もとの茅葺の形をした 銅板葺に改められ、素朴な外観に復元されました。 これらの工事の際、墨書銘が発見され、江戸中期、1745年ころの建築であることが 確認されました。
(昭和56・6・5重文指定)

本寺如来堂

本寺如来堂(栃木県真岡市高田専修寺所在)

間口10.03m 奥行10.04m 入母屋造 正百千鳥破風付 向拝一間付 銅板葺 本尊一光三尊仏を安置するお堂です。

総門、楼門の軸線上に束面配置されています。 屋根は正面に千鳥破風をのせ、その前に一間の向拝が設置されています。 現在は銅板葺ですが、松山忍明氏の『高田史料』によると、もとは茅葺で、 天保六年(1835)十一月に銅板葺に改めたと記述されています。
柱はすべて円柱となっており、その上の木組みは三手先の詰組みという複雑な 構造になっています。 堂内は後寄りに、三間の所に二間の内陣を作り、周囲に骨太の格子戸で仕切られています。 これらは真宗仏堂としては珍しい様式です。

屋根の形といい、中世密教寺院の仕様を感じますが、これはこの地域の好みだった のではなかと思われます。 建築年代は各柱の上部に刻みつけられた寄進者名からも、元禄十四年(1701)と 伝えられております。
(昭和56・6・5重文指定)

本寺御廟

本寺御廟(栃木県真岡市高田専修寺所在)

本寺専修寺境内の西南隅に配置され、中央の石垣の中にある高さ一四五mの素朴な 石塔が親鸞聖人のお墓です。五輪塔ではなく、笠塔婆の部類に属し、笠の曲線は鎌倉時代の特徴を示しています。

京都で聖人の葬送をとり行った顕智上人が、遺骨を抱いて高田に帰り、御廟を営んだとの 伝承は、この墓碑によって確認できます。 左側にならぶ歴代上人の墓碑も聖人のものと同形式であって、それぞれの時代の 様式を見ることができます。
(昭和42・7・6史跡指定)